2017年3月3日金曜日

学芸員レポート~その9~

フィンランド・デザイン展では、毎週水曜日14:00から、学芸員によるギャラリートークを開催しています。


いつも、始まる前は「今日は参加してくださる方がいるのだろうか・・・」と、どきどきしていますが、毎回たくさんのお客様に参加いただき、本当にありがたいかぎりです。

実は、今回の展覧会が私のギャラリートークデビュー。
今まで、色んな博物館や美術館の展覧会でギャラリートークを聞いてきましたが、話す方は初めて。
どの作品を説明するのか、話すスピードは、時間配分は・・・など。
事前の準備はもちろんですが、ギャラリートーク中も調整をしながら進めていきます。
もちろん、700点もの作品をすべてご説明することは難しいので、時間内にピンポイントで!
その時のお客様の反応や人数によって、話す作品や内容も少しずつ変わります。
作品にまつわるエピソードや、デザイナーの話などを、時に笑いを織り交ぜながら(すべった時は少し悲しいですが)。


ギャラリートーク後に、お客様からいただく質問から、次回の参考にさせていただくことも多々あります。

よくいただく質問は、石本藤雄の《レリーフ》について。
花や果物、野菜をモチーフに作られたこのレリーフは意外に大きく、「どうやって壁に飾っているの?」と疑問に思われるお客様が多いようです。
今日は特別にその裏側をご紹介!
作品にもよりますが、写真のように、もともとレリーフを制作する際に、紐などをかけるための取り付け部分が作られています。


ギャラリートークを1度聞いたあとに、もう1度作品を改めて見ていただくと、また違った視点でじっくりご覧になることができると思いますので、オススメです。
残すところあと2回!みなさんお気軽に参加されてみてはいかがでしょうか?

サブ担当学芸員:ふくぞの

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