2017年10月5日木曜日

学芸課長のつぶやき8「休館日、学芸員は大忙し」

10月2日月曜日、博物館は休館日でした。
休館日はお客さんも来られないので、のんびりと・・・したいところですが、
休館日こそ学芸員の活躍の日です。
休館日は展示替えの日なのです。

鴻臚館展でも、一部展示替えをしました。

まずは、「大島本源氏物語」のページ替え。
ほぼ全巻揃っている最古の「源氏物語」で、重要文化財に指定されているものです。
10月3日からは、「胡蝶」の部分を展示しています。

重要文化財 大島本源氏物語 公益財団法人古代学協会(京都文化博物館)

担当は古代史担当の佐藤。
学芸員になって2年目。
相手は重要文化財。
さすがに緊張します・・・

次に「源氏物語絵色紙帖」
安土桃山時代の土佐派を代表する土佐光吉作。
こちらも重要文化財。
10月3日からは「大島本源氏物語」にあわせて「胡蝶」の場面。
源氏物語絵色紙帖(乙帖) 京都国立博物館

担当は学芸員歴20年を越す末吉。
ん~、新しい場面も良い絵だ!
とても艶やかです。

さらに「東征伝絵巻」(巻第四)これも重文。
10月3日からは、鑑真がついに日本に上陸します。

この他にも、重文「円仁入唐求法目録」なども展示替えを行いました。


絵画や古文書などは、ライトを長期間あてると劣化していくので、
劣化を防ぐために、露出している部分を期間中に変える必要があります。
そのほうが、作品にも良いし、違う部分も見ることができるしね。

作品が重要文化財ともなると、展示替えも緊張します。
ゆっくり、ていねいに。
終わると「ふ~」。
・・・脱力。

それでも、貴重な作品に触れることができて、
なにより、じかに見ることできることは何よりも喜びです!

鴻臚館展で、新しい場面となった源氏物語をぜひごらんください。

今回の特別展の展示替えは、量も少ないので、半日程度で終わりましたが、
企画展示室の展示替えは、大変です。
企画展示室は、1室約180㎡の部屋を1日ですべて入れ替えます。


まずは、前の展示をすべて撤収し、収蔵庫に戻します。
もちろん展示台やパネル・キャプションも撤収します。
これで半日終了。


午後からは、次の展示資料を収蔵庫から出し、
展示台・パネル・キャプションも用意して、さあ展示。
展示が終わると、展示物やパネル・キャプションが歪んでいないかを確認し、
最後は掃除して、展示のために使った器具などを片付けて終了。
夜遅くなることもしばしばです。


そんなこんなで、休館日の月曜日は過ぎていきます。
次回の企画展示室の展示替えは10月16日(月)。
17日からは新しい展示がご覧いただけますので、お楽しみに!

posted by.米倉

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